闘病生活を支えながら
本棚の整理をしていたら、1冊のノートをみつけた。
母の闘病中に、母の寝顔を見ながら走り書きした言葉たち。
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ガンだったよ……。
あなたの一言から闘病生活がはじまったね。
元気になるから……。
そう言って父と、姉と一緒に涙した日。
あの時私はグッと涙をこらえた。
みんなで泣いてしまったら、全てが崩れてしまいそうだったから。
娘は頼れる存在ですか?
日に日に父の背中が小さくなっていきます。
また2人で元気に過ごせると私は信じてます。
お母さんじゃなきゃ、父の面倒は看れません。
父はあなたがいなきゃ生きていけないよ。
娘はやっぱり娘でしかありません。
父の全てをわかってあげることは、あなたにしかできない。
1日も早く帰ってきてね。
それまで家のことは任せて。
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あのころ、必死で生きていた。
家から病院へ向う車の中ではいつも涙、涙。
でも、病室へ向うときは、いつも笑顔を忘れずに。
私だけ、知っていた母の余命。
いまは後悔しているの。
真実を伝えられなかったから。